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2018年5月1日火曜日

ORASシナリオ考察5 エピソードデルタとは (旧記事)

※2016-08-05 ブロマガで公開した記事を引越

捕獲アイテムをひとつも所持していない場合 ヒガナにハイパーボールを渡される


0.エピソードデルタの存在理由


『ORAS』エンディング後のエピローグ、ハルカ(ユウキ)とのバトルイベントは、オリジナルのRSでは描ききれていなかったお隣さんとの関係を綺麗にまとめた追加イベントだ。本当に良かった。

 リメイク以前の『RS』はライバル不在と評されることがあった。御三家最終進化系で戦うことなく再戦の機会がないなど半端に終わってしまったお隣さん、終盤の意表をついた再登場をするもそれまで絡みが少なくインパクトに欠けるミツルなど、初代や金銀と比較してライバルポジションの印象が薄かったせいもあるだろう。


『ORAS』ではミツル戦のBGMタイトルが”ライバルのテーマ”と命名されており、作り手側がライバルポジションを明確に意識したと伺える。新曲に聞こえるが、『RS』シダケタウンのテーマから『ORAS』でミツルのテーマ曲がアレンジで作られ、そこからさらに戦闘曲としてアレンジされた、オリジナルにルーツがある曲になっている。

 そういった改変はリメイクならではの”ブラッシュアップ”であり、作り手とプレイヤー共に望んでいた"補完"の一つの形なのではないだろうか。



『ORAS』本編の感動的な締めくくりから 間を空けず始まるクリア後エピソード「デルタ」。『RS』の更新、補完の範疇から外れた全く新しいストーリーである。発売当初その内容は賛否両論と言われており、先日(※発売から2年後)改めてアンケートで問うたところ、以下のような結果となった。

2018年4月1日日曜日

ORASのシナリオ考察4 ゲンシカイキ (旧記事)


※過去2016-05-24にブロマガで公開した記事を引っ越し


ゲンシカイキに関する考察

ゲンシカイキとは

 ゲンシカイキとは、「カイオーガ・グラードン」を『RS』では見られなかった原初の姿に戻す現象だという。超古代ポケモンと呼ばれた今までの彼らも仮の姿でしかないという言ってしまえば後付設定

 通信関係の項で前述のとおり、『RS』からリスタートを切ったポケモンシリーズが、その後 世代間通信が断絶しないまま『RS』がリメイクされるサイクルが巡ってきてしまった。『赤緑』や『金銀』など、通信互換切り以前のタイトルのリメイクは、リスタート後の補完の意味合いが大きかったのに対し、『ORAS』は「一巡」してしまった故に セールスポイントの一つとして変化をつけたかったのかもしれない。そういった意味でのルビー・サファイアへの「回帰」の意図が含まれている可能性もある。

2018年3月5日月曜日

ORASのシナリオ考察3 キンセツ関連 (旧記事)


 RSからORASへリメイクされた際、マップ上で大きく変更のあったキンセツシティとその周辺の設定について変更意図を汲んでいく。

 数十年前のホウエン地方、地下都市計画ニューキンセツの開発中止により本社ダイキンセツホールディングスは経営にダメージを負い、関連事業シーキンセツは閉鎖を余儀なくされてしまった。

破棄され廃墟と化したシーキンセツには、自然=ポケモンのための理想を掲げた、後のキンセツジムリーダ・テッセンと、社員たちの生活という現実を守るシーキンセツ側の過去の戦いの記録が生々しく残されている。

※移転テストとして過去ブロマガに掲載したシナリオ考察記事の転載です。公開2016-03-21

2018年2月12日月曜日

ORASのシナリオ考察2 マグマ団アクア団 (旧記事)

マグマ団・アクア団のキャラクター設定 変更意図


対称な組織から非対称な組織へ

 RSに登場したアクア団とマグマ団は、陸を広げるか海を広げるかの違いしかない対称な組織であった。どちらのタイトルをプレイしても同じ台詞で、代替可能な作りをしており、ルビーのホムラに対応するサファイアのウシオにいたってはウヒョヒョと同じ笑い方をしていた。

 これらの使い回しのテキストは、当時のシナリオ制作カロリーや収録データのボリュームを抑えるための工夫だと思われる。そのベースが用意された状態で、リメイクとしてアレンジするにあたって両組織の差別化を図ろうとしたのは想像に容易い。

2018年1月17日水曜日

ORASのシナリオ考察1 図鑑と通信 (旧記事)

※移転テストとして過去ブロマガに掲載したシナリオ考察記事の転載です。公開2016-03-19

「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア」(以下ORAS)のシナリオを読みこんでいく全5回のエントリーのうちの1つめ。当ソフト及びXYをプレイ済の方に向けた文章になっている。

 ORASのテーマは共存、と言われている。原作の陸と海の対極関係を踏襲しつつ、人と自然(ポケモン)、懐かしさ(リメイク要素)と新しさ(新世代要素)が同時にそこにある素晴らしさを謳っている。
 この点は非常に優れており、宣言通りの試みを実現できていると感じた。旧ルビー・サファイア(以下RS)の体験を "思い出補正"に負けないパワーで再び輝かせてくれたと思う。
 対して、"新しい部分"に対する不安や受け入れ難さが顕著になっているように思う。
 旧RSとORASの相違点、主に新しく追加された要素の設定意図を改めて汲み取り、心穏やかにそれらを受け入れるための考え方を探りたい。

はじめに

このブログについて ポケットモンスターシリーズの世界観について、1人のファンが非公式に考えたことをまとめていくブログです。自身の意見の全容がわかるように置いておくのが開設理由です。 主に オリジナル である ゲーム (株式会社ゲームフリーク開発の本編) を中心 に、派生ゲ...