2016年11月10日木曜日

20th祝いつくす解説 でんきタイプ

ポケモン20thを祝いつくす動画でんきタイプの解説です。

 でんきタイプのコンセプトは構想時点で何度か変動があり、「かがくのちからってスゲー!」という科学学習な雰囲気、ディズニーランドのエレクトリックパレード、アニメの「だーれだ」のようなシルエットクイズ…など試行錯誤が続いていました。

ピカチュウに始まり、プラスル・マイナン~デデンネまで、頬でんきぶくろ族が集結しているため、彼らを中心にまとめていく方針にかたまっていきました。

動画シリーズ制作は遅れが発生していたため、20周年である2/27当日に全タイプの公開は間に合わないと判断し、でんきタイプを一旦の区切りとすることにしました。エンディングと接続する演出へと変更したため、全体的に制作者への感謝を押し出した内容になっています。


 BGMは電気、ピコピコサウンド、という連想で黒魔さんにお願いしました。エレクトリックパレードというキーワードをお伝えして、初代~金銀のBGMメドレーで纏めていただきました。制作途中、初代自転車BGMが、どくやむしタイプ(自転車アレンジのむしとり大会)とかぶってしまったため、差し替えなど調整をしていただきました。

 ピカチュウはポケモンシリーズを代表するキャラクターと言ってしまって過言ではないでしょう。初代のイメージからアニメや漫画、派生ゲームやポケモンセンターの絵柄まで幅広い顔をもつピカチュウたちを全て描いてくださったのはLaiさん。それぞれについて詳しくはこちら(pixivのページ)を参照ください。ピカチュウというのがポケモンの種族名であり、いろんなピカチュウがあっていい、サトシのピカチュウもプレイヤーのピカチュウも個として両立できる、それがポケモンというキャラクターの特徴であり、他にあまり見ない魅力ですね。LaiさんにはHGSSで出会えるピチュー(色違い)とギザ耳ピチューも描いていただきました。

 多くの電気ポケモンは、電撃のビリビリをイメージした線画でパーツを見せてポケモンクイズをしている場面とするため、通常の彩色されたイラストと、線画のみの状態2種描いて頂きました。線画の方はビリビリさせるためにさらに差分を数枚用意して動かしています。
サンダースは マツコさん、コリンクは に塩かさん担当。
 また、ポケモンクイズを見守り、リアクションをとる存在として、各世代に登場するピカチュウ似の歴代でんきぶくろ族を配置しました。プラスル マイナン、そして後に登場するパチリス エモンガ デデンネは あまみさん担当です。ポケモンによって反応を買えるため、喜んだり、驚いたり、といった表情差分をお願いしました。

 エリキテルはヒダの形状変化がモーションとして存在する、3DS世代ならではのデザインです。電気のスイッチON/OFFを意識したシーンとして、ひだが垂れている状態と放電中の状態を コロ輔さんに描いていただきました。

 メリープ モココ デンリュウも寝ている状態と目覚めた状態のスイッチングを かものさんに描いていただきました。メガデンリュウはタマゴ分類がドラゴングループでないポケモンが得たドラゴンタイプとして珍しいパターンです。日本人であれば電流→電龍と察しがつきますが、英語圏のAmpharos(電流のアンペア+ファロス島のアレクサンドリアの大灯台)からメガシンカでドラゴン化する発想は出てこないかもしれません。

 引き続きポケモンクイズです。くうさん担当のラクライは、なかなか見ない犬っぽい表情が新たな魅力を引き出してるように思いました。ルクシオは に塩かさん、エレブーは 作之介さん、バチュルは うりゅさん担当です。リアクションにも変化が出てきます。

 このあたりがエレクトリックパレードな名残です。エレキッドは うりゅさん、ゼブライカは ぐるだぐさん。シビシラス シビビールは ミックーさん担当。
ビリリダマといったら自爆を おとなラPがアニメーションさせてくださいました。

 エレザードはフラッシュをたいて威嚇している場面。モチーフのエリマキトカゲが出演した古い有名なクルマのCMをイメージして ツク之助さんにお願いしたところ、CMのように襟巻を広げて走る姿は本来の野生ではめったになく、撮影用にストレスを与えられた不自然なものだったと教わりました。あまり見れる機会なくもったいないなぁと思っていたのですが、ゲームフリークが攻撃時にしか襟巻を立たせないようにモーションを組んでいるのには、そういうわけがあったんですね。勉強になりました。


 ポケモンの原作ゲーム、初代である赤緑は、任天堂、クリーチャーズ、ゲームフリークの三社で作り上げ、著作権表示もこの三社が並んでいます。BGM内にピコーンというゲームボーイの起動音が仕込まれていたので、ここは実機と同じくNINTENDOロゴを出すしかあるまいと思い、ありがとうのメッセージとして仕込んでおきました。

 クリーチャーズは主にプロデュースの立場から、現在の株式会社ポケモンの石原社長が当時立ち上げた会社で、日本初の国産TCGとしてポケモンカードの開発も進めていました。『ポケモンいえるかな?』のイマクニ?氏も出させて頂きました。イマクニ?氏自身のイラストのタッチを意識して生㌔が描きました。

 ポケモンを制作した中心が田尻智氏を社長としたゲームフリークです。ピカチュウが取得した専用技"ボルテッカー"の元ネタである、ゲームフリーク制作の過去作品「パルスマン」に登場してもらいました。担当はニドさん。同じくゲームフリーク制作の「ソリティ馬」にはまった参加者さんから、シママでオマージュして描きたいと提案があったので採用しました。担当のマツコさんに、シママが馬走りするアニメーションと、優勝風イラストでジョッキーに扮したBW主人公とカミツレを描いて頂きました。

ポケモンクイズ、 シビルドンは るいんさん、レントラー どーさん担当です。
デンチュラはエレキネットで登場。毛糸球さん担当。
youtube版で追加されました、"電"車繋がりでBWのノボリとクダリ。 青波燦さん担当。

ラストのエレクトリックパレードです。ライチュウは どーさん、エレキブルは 68さん、ライボルト、メガライボルト担当は くうさん。このあたりは強そうなポケモンたちで。

ボルトロス(れいじゅう) コロ輔さん、ライコウ まにょんさん、コイル ひわたさん、サンダー 作之介さん担当です。伝説の間にはさまれても遜色ない存在感のコイルさん。

ラストはマルマインのだいばくはつで締め。全てアナログ作画のアニメーションをあまあしさんが描いてくださいました。白い紙の上に色相反転して電撃エフェクトになるように描いて光るラインを表現しています。こんな美しい大爆発はなかなか見ないですね。

ニコニコ版ではここでエンディングに突入して、ここまでの参加者のクレジットと、応募頂いた皆さんのお祝いイラストをスライドショーで流しました。「ポケットにファンタジー」原曲など姑息な演出も使ってしまいましたが、それについてはまた後日解説するとして、youtube版の方で追加されたものを説明します。ポケモンが20年も続いたのはこの人たちのおかげ!という生㌔個人的なセレクトで偉人たちに感謝の気持ちを伝えるコーナーとしました。担当者が描かれていないものは生㌔が写真から模写したイラストです。

 あなたと一緒にお祝いしたかった、任天堂、故・岩田前社長。ポケモンの海外版ローカライズから、ポケモンスタジアム戦闘プログラム移植、ワイヤレスアダプタ同梱、劇場でDSに配信、そしてPokemonGO開発…ポケモンへの貢献度は語るに尽きません。特にHGSSの"社長が訊く"は一度読んでみてください。担当はおるらいさん。
 初代ポケモンをバージョン分けするアイディアを、赤緑2色に絞るアイディアなど、プロデユースの立場から助言してくれた宮本茂氏。ライバルの「シゲル」の名前の由来でもあり、ポケモンが今年コラボしたマリオシリーズの生みの親でもあります。
 ポケモンが子どもたちに普及する流れを支えたコロコロコミック、小学館の久保雅一氏。
アニメ化も彼が持ち込んだ企画だそう。その流れは書籍「ポケモンストーリー」などで詳しく見れます。

 ポケモンアニメ総監督であり、来年20作目を迎える劇場版の監督を続けてきた湯山邦彦氏。間違いなくアニメの、下手するとゲームの内容より広く世間に知らしめた"ポケモン世界観"を方向付けた方であり、ポケモン20年を語るのに外せない人物です。

 故・首藤剛志氏はポケモンアニメ初期の脚本家であり、シリーズ構成をされていました。視聴者を虜にさせる独特の台詞回しはロケット団の口上などにも表れていますね。何故サトシのピカチュウがボールに入らない設定にしたのか、ニャースがしゃべるのか、そしてミュウツーの逆襲制作の舞台裏などが読める アニメスタイルでの連載記事は必読です。
 石原恒和社長は、前述のとおりポケモンのプロデューサーとしてクリーチャーズ社をたちあげ、ポケモンカードなどを開発していましたが、ポケモンのヒットによってグッズなどの版権管理が膨大な量となり、キャラクタービジネスを管理するための会社として株式会社ポケモンを立ち上げました。現在のクリーチャーズの方は「めざせポケットモンスター」の作曲者でもある田中宏和氏が社長になっています。

 ポケモンの原作ゲームを制作しているゲームフリークの森本茂樹氏。プログラマーとして初代から参加しており、ポケモンのデザインもしています。明かされている話では、幻のポケモンミュウをこっそり仕込んだ実行犯、ということになっています。赤緑完成直前に、通信ケーブルを活かす遊びとして急遽通信対戦が実装することになり大変な思いをされたよう。以来ポケモンは収集や交換以上にポケモン対人戦ゲームとしての側面が大きな位置を占めるようになっていきました。現在は新しい技や特性、対戦バランスを監修するバトルディレクターです。
 ゲームフリークポケモンサウンドチームの4人、景山将太氏(ORASまで参加) 、一之瀬剛氏、足立美奈子氏、佐藤仁美氏。この企画でも数々のゲームBGMをお借りしてアレンジさせて頂きました。イラスト担当はマツコさん。


 全世界共通のピカチュウの声をあてた大谷育江氏、ピカチュウのデザインを生み出した にしだあつこ氏。ニコニコ版にもyoutube版にもないものですが、ニコニコにアップした追加クレジットの動画で追加させていただきました。担当は都輪さん。今まで他のブイズと同じくイーブイもにしだ氏のデザインと思いこんで画面にイーブイを登場させてしまいましたが、都輪さんがTwitter上でお聞きした、にしだ氏ご本人の情報よるとイーブイは実は藤原基史氏のデザインだったよう。どんどんしらない事実がでてくるなぁ。

 ディレクター、プロデューサー、そして作曲家でもある増田順一氏。あまりにもポケモンの表の顔として立ちすぎていて、担当されてない仕事についてさえ「増田ァ」と言われてしまうほど…どんな辛辣な言葉にも丁寧にリプライ返していく強い人ですね。初代ポケモンの全ての音楽と鳴き声、効果音を担当し、RSからXYまでのゲーム完全新作をディレクションしてきました。初代からどんどん変わっていくポケモンですが、もはや20年のうち半分を育ててきた男と呼んでも差し支えないのではないでしょうか。ついにサンムーンからはディレクター世代交代に。今までお疲れ様でした。そしてこれからもポケモンをお願いします。いつまでも元気に曲を作り続けてほしい!

 アートディレクターの杉森建氏。初代からトレーナーやポケモンの公式絵を描き続けて、大勢のデザイナーによるキャラクター群に、杉森さんの絵柄という統一感を与えてくれました。今も変わらぬポケモン感というのの拠り所のひとつとも言えるかもしれません。それも徐々に他の社員の方へ受け継がれていき、少しずつ世代交代が始まっているように思います。
自分も杉森さんのイラストには多大な影響をうけました。初期の水彩塗りも素晴らしいですが、金銀のトレーナーやポケモンカードなどデジタル彩色による試行錯誤も早い時期でしたね。公式絵の塗りの質感もデジタルへの移行としては成功していると思っています。
難しいかもしれませんが、いつかデザインチームの資料をまとめた本を出してください!

 最後はゲームフリーク創設者、創刊者である田尻智社長。同人誌からのスタート、ファミコンでインディーズでゲームをリリース、そしてポケモンを生み出したもはや伝説の人物です。小さな会社を維持しながら6年もの歳月をかけた苦労と執念、初代ポケモン0から1に変えた功績は測り知れないでしょう。初代ポケモンの独特の世界観とゲームデザインは今もなお魅了されるものであったと、VCやPokemonGOをやりながら再確認しつつ、徐々に内容が明かされていくサンムーンへと"進化"を遂げた姿と見比べるという ものすごい20周年を体験させていただきました。


 弱点順で組まれている公開順は、実は途中で変更があって
みず→でんき→じめん→くさ→ひこう→こおり で当初考えていましたが、
みず→くさ→ひこう→でんき→じめん→こおり に組み替えました。
BGMの金銀エンディングと、クレジットと公募したEDイラストを合わせるのが一番しっくりくるので、2/27までに組み上がっている くさ・ひこうを先行公開、また到底間に合わない"じめんタイプ"を先延ばしにするため、弱点順がつながる範囲で変更しました。
でんきタイプの動画を見るたびにそんな動画制作当時のバタバタを思い出します。

 次回、じめんタイプです。



2016年11月8日火曜日

20th祝いつくす解説 ひこうタイプ

「そらをとぶ」による移動のため必ずパーティに1体は必要となるタイプとして、空を移動していく映像を中心に、また移動先を選ぶときに見ることになる歴代タウンマップを動画内に入れ、冒険の舞台となった各地方を登場させました。基本的に羽ばたきアニメーションが必須な動画になり、飛行タイプ担当者はかなりのカロリーを要したと思います。

 BGMはORASのおおぞらをとぶの「天翔ける夢」をあいがるさんにアレンジして頂きました。広い陸と海を冒険するホウエン地方でついに空を自由に飛べるようになった感動も相まってとても好きな曲です。




ひこうタイプロゴは6文字を6世代のマップを意識したものになってます。担当は杯天さん。
各地方マップは、都輪さんが書き起こしてくださいました。GBAやDS時代のゲーム中のタウンマップに近い感じでまとまっています。リメイク版カントーのナナシマ諸島もあります。

 制作当時、出勤中の電車の中で動画編集をしていて、アレンジされた天翔ける夢を聴きながら歴代マップを編集ソフトで並べていたら 感極まって涙が止まらなくなってしまったことを思い出しました。端から見て気持ち悪い人だったに違いない…

くさタイプからの繋ぎで最初はシェイミのスカイフォルム。担当はカノンさんです。空中を蹴る動きがシェイミらしい動作です。

花の楽園のあるシンオウ地方を南下して、シンオウ地方の序盤鳥ポケモン、ムックル、ムクバード、ムクホークが順に登場します。担当は縦に長い背景まで含めてミックーさん。見下ろす地上にはテンガン山も見えます。実はポケモンレンジャーバトナージのアルミア地方も描かれていたりします。北海道の道南がモチーフとなっているので、同じく北海道モチーフのシンオウ地方と地続きにしてみました。

カントー地方に到達し、ポッポ、ピジョン、ピジョット、メガピジョットと順に登場。かなりの枚数のアニメーションですが、全て水彩で描きスキャナーで取り込んでいるという凄まじい手間がかかっています。担当はその名の通りピジョン好きのNo.017さんです。

オニスズメ、オニドリルはシオンタワー〜イワヤマトンネル上空を飛ぶ様子。オニスズメの拙い飛び方からして親子でしょうか。背景にポケモンタワーやヤマブキシティ、釣りの名所12番道路も見えていますね。担当はFuro-Yuutoさん。 

海を超えてイッシュ地方、マメパト、ハトーボー、ケンホロウの♂と♀が登場。鳩、キジバト、キジというシリトリのような進化ですね。背景はフキヨセシティ。カーゴサービスの飛行場から飛行機が飛び立っています。担当はnemnemさん。

ケンホロウに追いつく飛行機、そしてパイロットのフウロはきくよしさん担当。船や鉄道など様々な乗り物が登場しましたが飛行機での移動はBW2が初でした。


 ホドモエのはね橋の上にいるコアルヒーとスワンナたち。羽ばたきの指導をしている親子と飛立つ群れですね。担当はRanoさん。

 ワシボン、ウォーグルをアナログで描かれたのは はぜたさん。俯瞰で見下ろすのはイッシュの10番道路あたりでしょうか。B2W2では通行できなくなっていたレアなマップ。

 ほうじょうのやしろにはランドロスと懲らしめられたトルネロスとボルトロス。化身フォルムから霊獣フォルムへ変身して逃げるトルネロスは、珍しいひこう単体タイプ。何故普通のひこうがノーマルと複合しかいないのか、謎ですね。担当はシカさんです。

派生作品のマップも入れてみました。ポケモンコロシアムよりオーレ地方、初代ポケモンレンジャーよりフィオレ地方、アニメ無印よりオレンジ諸島、ノブナガの野望よりランセ地方。どれも同じ星のどこかで繋がっている世界かもしれないというのは、夢がありますね。担当はマツコさんです。

カロス地方の名所とヤヤコマ、ヒノヤコマ、ファイアローは風見星草さん担当。
マスタータワー、ミアレタワー、クノエジム、ヒャッコク日時計などの名所をはやてのつばさでひとっとび!

 ホウエン地方、流星の滝付近でチルットとチルタリス。青い体と綿雲のような羽で、存在自体が青空のようなポケモンです。担当は奈河つもじさん。

 レックウザに遭遇。動画中で飛んでいくポケモンはほぼ画面右方向へ飛んでいくように統一していますが、トルネロスやレックウザなどは逆行で、抵抗感、遭遇感が他より強調されています。担当は夜森ひおさん。

 スバメ、オオスバメは、日本で見られる電線に止まったツバメのような風景を意識してます。飛び立つスバメと進化したオオスバメがシームレスにつながっています。アニメーションはガブリエルガさん。背景は みちかさんです。

夕暮の港で舞うキャモメとペリッパー、ミナモシティあたりでしょうか。作画はアナログで、別紙に描かれたポケモンと背景を合成しています。ゆうやさん担当。 


イッシュ地方のネジやまでコロモリ、ココロモリ 場所は前後してしまいますが、コウモリモチーフ、そして夕時の時系列を合わせました。特徴である鼻で天井にくっつくハートスタンプも。担当はちゃぶさんです。

ジョウト地方、うずまきじま海域のルギアは、みつぼしさん担当。海中を進むルギアも描いていただきましたが、動画は空をゆくテーマなので渦潮の中から海上へ飛び出した所に搾って演出(海中の差分はみずタイプ海水域へ)。ゴールデンサン&シルバームーンにちなんでお月様を背に。

あいがるさんがここでBGMに劇場アニメ・ルギア爆誕「フルーラの笛」のフレーズを忍ばせてくださったのがにくい演出です。


ホーホーとヨルノズクは夜の森、ウバメの森あたりでしょうか。まにょんさん担当。

夜行性のひこうポケモンも演出する都合や、また空を通じて丸い地球を周っているので、動画の構成として朝から夜へ時間を経過させています。ラストは夜明けのホウオウと決めていました。スズの塔を背景に日の出の方向へ羽ばたいていく姿、担当はみつぼしさんです。

エンジュシティの夜明けにひこう専門ジムのハヤト(とまいこはん)、ホウオウを目指して修行を続けるエンジュジムのマツバ(とHGSS主人公コトネ)を登場させています。担当はそれぞれ、じじねこさん、ぴよまめさんです。

ポケモンシリーズの時系列や整合性というのも気になるところではありますが、基本的には横並びの世界観であり、金銀を仮題であった「ポケモン2」というタイトルにしなかったことは良い判断だったと思います。

どの世代どのタイトルも等しく"ポケモン"であり、登場するポケモンたちに古いも新しいもなく、同じ星で同じ時を過ごしていた という方向で20年間続けてきたのはすごいことですね。そんな想いをひこうタイプと「空」に込めてみました。こうしてみると最新作のサン・ムーンも20周年としてすごくぴったりのタイトルに思えます。

 次回はでんきタイプの解説。



2016年11月5日土曜日

20th祝いつくす解説 くさタイプ

木は動物のように素早く動きませんが、ゆっくりと根や幹を伸ばし、ときにはアスファルトをも破壊して大きく育っていきます。アニメーションとして動かさずに壮大な力を感じられるような動画構成として、奥行き感のある横長の絵巻のような映像にしてみました。また春夏秋冬の季節の変化を動画の展開として取り入れています。

タイトルロ担当は、はるさん。四季の巡りを花の環で表現していただきました。
BGM編曲はカラスヤサボウさんでDPよりハクタイの森です。素晴らしいアレンジで聴く度に泣きそうになります。


2016年11月2日水曜日

20th祝いつくす解説 みずタイプ海水域

数の多いみずポケモンを淡水海水で2つに分けた、後編になります。海岸、海中、海底のポケモンたちの生態を追う、ドキュメンタリー風の映像を目指しています。タイトルロゴは引き続きT.Mさん。BGM編曲も淡水域と同じくソニーさんで、オメガルビー・アルファサファイアの「視線!ダイバー」の曲をベースにアレンジして頂きました。


2016年11月1日火曜日

20th祝いつくす解説 みずタイプ淡水域

20thを祝いつくす動画 みずタイプの解説です。全20のうち10番目の折り返し地点です。

みずタイプをもつポケモンは、XYまででフォルムチェンジで加わるものなど合わせ118種と全タイプの中一番多く(こおりは最も少なく34種)、みず単体でも60種の多さです。他のタイプの動画と合わせるとキツキツになることが予想されたので、2編に分けることにしました。

 みずポケモンにとっての「水」は水辺などの生息域に関わる要素であるとして、淡水域と海水域に棲むポケモンで分けてみることにしました。

川と海の生物は水中の塩分やミネラルの濃度で棲み分けており、体液の塩分濃度もそれぞれ違います。産卵時に川を登る鮭などは浸透圧調整の機能が高くゆっくり順応しますが、本来淡水域の生き物を海水にあるいは逆に漬けると死んでしまいます。海で生まれた生命が、陸棲へと進化する前にたちはだかるハードルがこの淡水だったわけです。

ポケモンではそういうことは考えないようになっていますが、技しおみずは海水など、将来お互い弱点な海水タイプと淡水タイプに分かれたらどうなるかなと常々思っていたので、その考察も含めて一度やってみたかった分類です。

はじめに

このブログについて ポケットモンスターシリーズの世界観について、1人のファンが非公式に考えたことをまとめていくブログです。自身の意見の全容がわかるように置いておくのが開設理由です。 主に オリジナル である ゲーム (株式会社ゲームフリーク開発の本編) を中心 に、派生ゲ...