この企画は ある意味ポケモンに呪われた子どもたちによる20年分の怨念…
ゴーストタイプ冒頭の企画ロゴが数フレームだけ、"祝"の字が”呪”になっています。
動画コンセプト
ゴーストタイプのコンセプトは絵本の1ページをイメージした挿絵を目指しました。
だいすきクラブ公式のゴーストタイプ特集もとても良かったですね。ちょうどこれが公開されたあたりに、祝いつくす動画の募集開始前のコンセプトをまとめる作業をしていた頃でした。
命を奪うような図鑑の説明文が多いですが、近年の攻略本などでもコレはお伽話かもしれないと示唆されています。本当に生死に関わるような危険な存在なのかは不明、でもそのポケモンに関わる怪談は有名、といったラインなのでしょう。今回の企画で、エスパータイプが"不思議な現象"をとりあげているとしたら、ゴーストタイプは"そのポケモンの周囲に生じた物語"を重視している、といえるかもしれません。そこで、お伽話感を更に一押しする形に決めました。
図鑑から膨らませた物語
エドワード・ゴーリーの絵本の表紙を意識したタイトルロゴと背景をサトウマミさんにお願いしました。
多くの視聴者の期待通り、シオンタウンのトラウマBGMが流れはじめて…と身構えさせた上で、かわいらしいフーパがおでまし。BGMも金銀Verの優しいシオンタウンのテーマに変わってほっとしますね。戒められしフーパ作画はじっぺさん担当です。動画の演出に合わせたBGM編曲は照留セレンさんが担当しています。
以下、参考にしたゲームのポケモン図鑑説明文を『』で引用しています。
ゴーストの『ブロックの壁もすり抜けるので 異次元空間の住人ではないか』という噂と、ゴースの『薄いガスのような体で何処にでも忍びこむ』が繋がると、壁をすり抜ける幽霊の正体が見えてきますね。夢乃途さんにかわいらしくまとめて頂きました。
バケッチャ
『成仏できない魂を
カボチャの体に入れている。日暮れとともに動きはじめる。』
そんな情景をサイズ違い含めて。担当はと-きさん。
デスマス
『持っているマスクは デスマスが人間だったときの顔。たまに見つめては
泣いている。』
この手の哀しさ。霊というタイプの特徴だと思います。
カゲボウズ
『恨みの感情が大好き。恨みを持つ人が住む家の軒下に ずらりと
ぶらさがる。』
てるてる坊主からの発想とは思えぬ、そそる設定です。
ヨマワル
『真夜中 闇に紛れて さまよっている。ママにしかられるような
悪い子はヨマワルにさらわれるという言い伝えが残っている。』
ストレートに逃げられない恐さ。上記3枚は らいじゅさん。
『あの世へ連れていこうとして子供の手を引っ張ろうとするが反対に振り回されてしまう』『行先はだれも知らない』
かわいく無邪気な絵ですが、図鑑を読むと意味違って見えます。
ムウマ
『怖がる心を 赤い玉で吸収して栄養にする。』
担当の黒戸屋さんによると、疲れた男性を誘う夢魔…というイメージだそうです。フワンテ〜ジュペッタまで担当されています。
ジュペッタ
『捨てられた ぬいぐるみに おんねんが 宿り ポケモンになった。自分を 捨てた
子供を 捜している。』
誰しも身に覚えがある恐怖と物悲しさとがたまらないですね。
このあたりからだんだん、シオンタウンのBGMも初代のものに寄っていき、不穏になっていきます。
ロトムは潜り込んだ家電の種類でゴースト以外のタイプに変わるポケモンですが、フォルム初出のプラチナでは、でんき/ゴースト固定だったこともあり、今回の動画にまとめて登場させています。
もりのようかんに住み着き、いたずらをしている様子をしかけ絵本のイメージでmemiさんに描いて頂きました。主人公が、怖がりなナタネに探索を押し付けられ渋々…という本編ゲームをベースにしたお話を4回にわけて展開。
ヒトツキ
『死者の魂が 古代の剣に宿って 生まれたらしい。人にとりつき 命を吸う。』
駆け抜ける少女の影を目で追う、甲冑の飾りに潜むヒトツキ。
ヌケニン
『抜け殻が魂を宿した。背中のすきまから
のぞきこむと魂を吸われてしまうらしい。』
蝉の抜け殻に着目したユニークなゴースト。"なにか"が中から出てきます。
ニダンギル
争いと死を彷彿させる剣、古代のカロス地方の戦争も思い起こさせます。これら3枚は
いす太さん担当です。
メガヤミラミの宝石の盾と、ヤミラミの宝石を喰らう習性、それぞれの特徴をしっかりおさえた、素敵なアニメーションはT.Kozakuraさん担当。
ボクレー
『森でさまよい 死んだ子供の魂が切り株に宿り ポケモンになったと
言われている。』
一枚の絵の中に時の経過とボクレーの物語を納めています。
ムウマージ
『じゅもんのような怪しい鳴き声で 相手を苦しめる。神出鬼没の ポケモン。』
ノイローゼになりそうな煩さ、というシーンになっています。
ミカルゲ
『500年前に悪さをしたため
要石のひび割れに体をつなぎとめられてしまった。』
煩悩の数と同じ108の魂、悪霊としての禍々しさを感じます。
パンプジン
『髪の毛のような腕で 獲物を締めつける。苦しむ様子を見ながら
楽しそうに歌うのだ。』
突然ものすごい邪悪な説明文ですよね。制作側に一体どんな心変わりがあったんでしょうか。以上4枚の担当は猫鴉さんです。
『明かりを灯して道案内をするように見せかけながら 生命力を吸い取っている。』
案内されている人の視点ですね。担当は朋詩さん。
シャンデラ
『シャンデラの炎に包まれると
魂が吸い取られ燃やされる。抜け殻の体だけが残る。』
魂が燃やされる場面、美しいです。ねぽじさん担当。
『魂を吸いとり火を灯す。人が死ぬのを待つため 病院をうろつくようになった。』
説明文の通り、背景は病院のイメージですね。
デスカーン
『本物のかんおけと間違え
近寄ってきた墓ドロボウを体の中に閉じこめてしまう。』
ミイラ取りがミイラになっちゃった!
以上2枚は きくじんくすさん担当です。
死の描写など、直接的に怖い絵は後半に寄せてもってきています。
ヨノワール 夜+ノワール(フランス語で黒)というネーミングが超かっこいい。
オーロット
『ほかの木々を自由に操る。森を荒らす人間は
死ぬまで森から出られないようにするのだ。』
森の呪いをイメージして頂きました。ゆでたまさん担当。
ゴビット、ゴルーグ
『幻の 古代文明の 科学に よって 生み出された ポケモンと
考えられている。』『なぞの エネルギーで 活動する。』
リュウラセンの塔で目覚めた様子を。きたジョーさん担当。
サマヨール
『体の中で燃えている人魂を覗きこむと 魂を吸い取られてしまう。』
中身が空洞 という話を膨らませたワンシーンになっています。
残酷表現としては最も攻めた所かも。担当はT.Mさん。
ゴーストタイプではありませんが、コンセプト的に入れたかった、ポケモンタワーのカラカラのおかあさんの幽霊のお話。初代のゆうれい、ガラガラ、カラカラとフジ老人。絵は曲も担当されている、照留セレンさん。まさか本当にアローラ地方でゴーストタイプになるとはねぇ…
ゲンガー、メガゲンガー。担当のRli2さんは、企画参加申請時点で、既に完成形に近いアニメーションを送って下さったという、溢れんばかりの熱量でした。
メガジュペッタは、以前制作した自前のぬいぐるみを生㌔がコマ撮りしてます。実際にチャックが開け閉めできるジュペッタのぬいぐるみを作る目的で、デザイン:サボテリアンさん、ぬいぐるみ制作:ノリオさんにお願いしました。メイキングもあるので是非どうぞ。
担当は、後に登場するオリジンフォルムの方も担当している、かんなさん。
それでは皆さんご一緒に、「さからららららららら…!!」
フーパをゴーストから悪に変えてしまう「いましめのツボ」の担当はFuroYuutoさん。
次回はあくタイプの動画の解説をします。
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