2016年11月8日火曜日

20th祝いつくす解説 ひこうタイプ

「そらをとぶ」による移動のため必ずパーティに1体は必要となるタイプとして、空を移動していく映像を中心に、また移動先を選ぶときに見ることになる歴代タウンマップを動画内に入れ、冒険の舞台となった各地方を登場させました。基本的に羽ばたきアニメーションが必須な動画になり、飛行タイプ担当者はかなりのカロリーを要したと思います。

 BGMはORASのおおぞらをとぶの「天翔ける夢」をあいがるさんにアレンジして頂きました。広い陸と海を冒険するホウエン地方でついに空を自由に飛べるようになった感動も相まってとても好きな曲です。




ひこうタイプロゴは6文字を6世代のマップを意識したものになってます。担当は杯天さん。
各地方マップは、都輪さんが書き起こしてくださいました。GBAやDS時代のゲーム中のタウンマップに近い感じでまとまっています。リメイク版カントーのナナシマ諸島もあります。

 制作当時、出勤中の電車の中で動画編集をしていて、アレンジされた天翔ける夢を聴きながら歴代マップを編集ソフトで並べていたら 感極まって涙が止まらなくなってしまったことを思い出しました。端から見て気持ち悪い人だったに違いない…

くさタイプからの繋ぎで最初はシェイミのスカイフォルム。担当はカノンさんです。空中を蹴る動きがシェイミらしい動作です。

花の楽園のあるシンオウ地方を南下して、シンオウ地方の序盤鳥ポケモン、ムックル、ムクバード、ムクホークが順に登場します。担当は縦に長い背景まで含めてミックーさん。見下ろす地上にはテンガン山も見えます。実はポケモンレンジャーバトナージのアルミア地方も描かれていたりします。北海道の道南がモチーフとなっているので、同じく北海道モチーフのシンオウ地方と地続きにしてみました。

カントー地方に到達し、ポッポ、ピジョン、ピジョット、メガピジョットと順に登場。かなりの枚数のアニメーションですが、全て水彩で描きスキャナーで取り込んでいるという凄まじい手間がかかっています。担当はその名の通りピジョン好きのNo.017さんです。

オニスズメ、オニドリルはシオンタワー〜イワヤマトンネル上空を飛ぶ様子。オニスズメの拙い飛び方からして親子でしょうか。背景にポケモンタワーやヤマブキシティ、釣りの名所12番道路も見えていますね。担当はFuro-Yuutoさん。 

海を超えてイッシュ地方、マメパト、ハトーボー、ケンホロウの♂と♀が登場。鳩、キジバト、キジというシリトリのような進化ですね。背景はフキヨセシティ。カーゴサービスの飛行場から飛行機が飛び立っています。担当はnemnemさん。

ケンホロウに追いつく飛行機、そしてパイロットのフウロはきくよしさん担当。船や鉄道など様々な乗り物が登場しましたが飛行機での移動はBW2が初でした。


 ホドモエのはね橋の上にいるコアルヒーとスワンナたち。羽ばたきの指導をしている親子と飛立つ群れですね。担当はRanoさん。

 ワシボン、ウォーグルをアナログで描かれたのは はぜたさん。俯瞰で見下ろすのはイッシュの10番道路あたりでしょうか。B2W2では通行できなくなっていたレアなマップ。

 ほうじょうのやしろにはランドロスと懲らしめられたトルネロスとボルトロス。化身フォルムから霊獣フォルムへ変身して逃げるトルネロスは、珍しいひこう単体タイプ。何故普通のひこうがノーマルと複合しかいないのか、謎ですね。担当はシカさんです。

派生作品のマップも入れてみました。ポケモンコロシアムよりオーレ地方、初代ポケモンレンジャーよりフィオレ地方、アニメ無印よりオレンジ諸島、ノブナガの野望よりランセ地方。どれも同じ星のどこかで繋がっている世界かもしれないというのは、夢がありますね。担当はマツコさんです。

カロス地方の名所とヤヤコマ、ヒノヤコマ、ファイアローは風見星草さん担当。
マスタータワー、ミアレタワー、クノエジム、ヒャッコク日時計などの名所をはやてのつばさでひとっとび!

 ホウエン地方、流星の滝付近でチルットとチルタリス。青い体と綿雲のような羽で、存在自体が青空のようなポケモンです。担当は奈河つもじさん。

 レックウザに遭遇。動画中で飛んでいくポケモンはほぼ画面右方向へ飛んでいくように統一していますが、トルネロスやレックウザなどは逆行で、抵抗感、遭遇感が他より強調されています。担当は夜森ひおさん。

 スバメ、オオスバメは、日本で見られる電線に止まったツバメのような風景を意識してます。飛び立つスバメと進化したオオスバメがシームレスにつながっています。アニメーションはガブリエルガさん。背景は みちかさんです。

夕暮の港で舞うキャモメとペリッパー、ミナモシティあたりでしょうか。作画はアナログで、別紙に描かれたポケモンと背景を合成しています。ゆうやさん担当。 


イッシュ地方のネジやまでコロモリ、ココロモリ 場所は前後してしまいますが、コウモリモチーフ、そして夕時の時系列を合わせました。特徴である鼻で天井にくっつくハートスタンプも。担当はちゃぶさんです。

ジョウト地方、うずまきじま海域のルギアは、みつぼしさん担当。海中を進むルギアも描いていただきましたが、動画は空をゆくテーマなので渦潮の中から海上へ飛び出した所に搾って演出(海中の差分はみずタイプ海水域へ)。ゴールデンサン&シルバームーンにちなんでお月様を背に。

あいがるさんがここでBGMに劇場アニメ・ルギア爆誕「フルーラの笛」のフレーズを忍ばせてくださったのがにくい演出です。


ホーホーとヨルノズクは夜の森、ウバメの森あたりでしょうか。まにょんさん担当。

夜行性のひこうポケモンも演出する都合や、また空を通じて丸い地球を周っているので、動画の構成として朝から夜へ時間を経過させています。ラストは夜明けのホウオウと決めていました。スズの塔を背景に日の出の方向へ羽ばたいていく姿、担当はみつぼしさんです。

エンジュシティの夜明けにひこう専門ジムのハヤト(とまいこはん)、ホウオウを目指して修行を続けるエンジュジムのマツバ(とHGSS主人公コトネ)を登場させています。担当はそれぞれ、じじねこさん、ぴよまめさんです。

ポケモンシリーズの時系列や整合性というのも気になるところではありますが、基本的には横並びの世界観であり、金銀を仮題であった「ポケモン2」というタイトルにしなかったことは良い判断だったと思います。

どの世代どのタイトルも等しく"ポケモン"であり、登場するポケモンたちに古いも新しいもなく、同じ星で同じ時を過ごしていた という方向で20年間続けてきたのはすごいことですね。そんな想いをひこうタイプと「空」に込めてみました。こうしてみると最新作のサン・ムーンも20周年としてすごくぴったりのタイトルに思えます。

 次回はでんきタイプの解説。



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