2016年10月25日火曜日

20th祝いつくす解説 むしタイプ

ポケモン20thを祝いつくす動画 むしタイプの解説です。エスパー、ゴースト、あく、と暗い感じの動画が続きましたが、ここでようやく明るく楽しいポケモン像に戻ってきます。

動画コンセプト


ポケモンを捕まえて集める楽しさは、原案・田尻智氏の幼少期の昆虫採集体験をゲームに落とし込んだものと言われています。今年夏(2016年)PokemonGOが大流行したように、これらはポケモンの面白さの根源的な部分なのかもしれません。



 むしタイプの動画は昆虫図鑑の世界をテーマにまとめました。BGM編曲とロゴデザインはウーニさん担当です。ウーニさんはパラスのイラストも担当されていてとても多才ですね。BGMは金銀で明るくアレンジされた方の「トキワのもり」のテーマから始まります。


出だしは芋虫大行進。キャタピー、ビードル、ケムッソ、クルミル、メラルバ、コフキムシ、コンパンのそれぞれ異なる、絡んだ動きに注目してください。 担当は こげつさん。

続いて蛹系。ポケモンの世界で"進化"と呼ぶ現象は、実際には虫の「変態」であったり単なる「成長」だったりします。しかしオタマジャクシがカエルになるようにエラ呼吸の水棲から肺呼吸で陸に上がる姿は、まさに進化の再現と言えますし、"進化"は正確さに欠けた間違いというよりロマンある比喩表現だと思います。成長すると姿が大きく変化する昆虫たちは、身近に感じられる生物の神秘であり、生命の歴史の縮図でもあるわけです。
マユルドとカラサリスはそれぞれ夕焼けと朝焼けをイメージして、透けている中身の進化の兆しを描いて頂きました。庭石菖さん担当。

コフーライは身を守るため粉をふいている様子をたったんぶさんに描いて頂きました。

クルマユは葉っぱの布団に包まって自分の周囲の草を食べている引きこもりな時期をころのんさんに描いて頂きました。

羽化した蝶たちは昆虫図鑑やスケッチをイメージした図で登場させました。きれいな蝶の昆虫標本のイメージも思い浮かびますが、流石に自粛(過去別企画でそんなイラストあったな)。

まるで「昆虫学者の机の上に開かれた原色図鑑」のようにまとめてくださったのはtotoまめさん。バタフリーは歴代のグラフィックで微細に模様や羽のデザインが変わっているため、その違いも図鑑の中に忍ばせています。アゲハントも同様に♂♀の羽の違いを載せています。

モルフォンは翆色さんにスケッチの原画風に詳細に描いて頂きました。生㌔の親戚に虫の学者がいるのですがスケッチが細かくてめちゃくちゃ巧いです。種の特定には重要ですね。
♂のみが羽化するガーメイルは懐月さん担当。図鑑キャプションなどはアニメなどのように架空文字にしてあります。

ドクケイルは秋次さん担当、アメモースはシェロンさん担当で、蝶の舞くくりとしてスケッチ風で登場です

レディアンはスケッチの他、ナナホシテントウモチーフのためか夜空の星と関係する図鑑説明文が多いので、夜空を飛ぶ写真風の資料画像も描いて頂きました。ストレージさん担当。

ミノムッチは生息域によって蓑の材質が変わる習性を、♀がミノマダムに進化すると蓑が定着して変わらなくなる性質をビデオ教材のイメージで記号化しました。Phageさん担当。

ヤンヤンマ、メガヤンマは、実在した古代トンボの巨大さを思わせるゲンシカイキな進化を強調して、体格差を良く見せるように複数アングルで比較しました。蟹公さん担当。

パラスは寄生した背中のキノコが大きく成長し、虫の目が白濁して意識を奪われていく様子をBGMも担当のウーニさんが描いてくれました。挿入されるウバメの森のフレーズがちょっぴり残酷な面も強調していますね。パラセクトになると「ボクキノコ!乗っ取り完了です!」と背中の模様が笑うように見えます。

立体作品の写真で参加されたのは夢津さん。レディバとクヌギダマがまるで現実世界にいるかのように活き活きとしていますね。当初は屋内撮影して合成の予定でしたが、こちらから屋外での撮影を提案しました。まるでポケモンカードみたいという反応が多かったですが、やはりカードイラストのポケモン描写の表現の幅を大きく拡げた功績は偉大です。


コガネの自然公園をイメージしたイラストはChiedaさん。コクーンとトランセル、ツクシのストライクが登場です。唐辛子のように赤い色違いのトランセルも。BGMも自然公園で開催される、むしとり大会のメロディが始まります。

むしタイプ専門のジムリーダーであり写真家のビオラが狙うのは、あまりの速さにしばらく姿が知られていなかったというテッカニン。シャッターチャンスを逃して残念がる、というシーンです。ビオラはきくじんくすさん。テッカニンはシェロンさん担当。


カタツムリとマイマイカブリがモチーフのチョボマキとカブルモ。捕食関係をコミカルなアニメーションで描いてくださったのは、りおっとさんです。ゲーム中では進化に、通信交換のように電気的な刺激を受ける条件がありますが、見た目わかりやすいように 殻から抜け出してナメクジに進化?してしまったアギルダーを表現しています。殻に突っ込んで退場したカブルモは、後に鋼タイプの動画に登場することになるので、覚えておいて下さい。


蛍モチーフのバルビートとイルミーゼのイラストは、みり山さん担当。図鑑No.の異なる別種ですが、バルビートは♂、イルミーゼが♀で、育て屋にメタモンと預けるとどちらでも半々の割合でバルビートかイルミーゼのタマゴが見つかります。ニドラン♂♀の関係と同様です。ちなみにイルミーゼは誘導、発光するのは主にバルビートが正しいようです。

コロボーシと一度聴いたら忘れられない特徴的な鳴き声のコロトック。BGMにも鳴き声が挿入されています。音楽を演奏しているイメージでジュナさんに描いて頂きました。

ビークインのぼうぎょしれいで形成されるミツハニーのハニカム防御壁はオニモツさん担当。指令技のエフェクトで現れる大群はミツハニーという解釈です。

ムシキングならぬ昆虫相撲、甲虫モチーフのライバル対決カイロスVSヘラクロスは布さん担当。生㌔の絵コンテをベースにアレンジして一連のシーンを作画、アニメーションさせてくださいました。親の むしとりしょうねんと、ヤングこんちゅうマニアは一般トレーナーですが我々プレイヤーの分身と捉え、キーストーンを持たせてあります。ゲームだとメガカイロスに分がありそうですが、戦闘に空間的戦略が加わったら、メガヘラクロスのスキルリンクによるロックブラスト誘導弾はかなり脅威じゃないでしょうか。このシーンのBGMはBWのチャンピオン戦のアレンジになってます。(むしタイプが多いアデクのイメージかな)

ハハコモリとジムリーダー・アーティ。裁縫できるハハコモリと芸術家のアーティの相性はいいですね。背景にBWとBW2で変わるヒウンジムの内装の変化を盛り込んであります。担当はジュナさん。

ビビヨンは地域ごとに異なる全ての模様を(現実の)世界地図とだいたい合わせています。日本発の「ポケモン」がXYで世界同時発売に至った流れを重ねました。担当はみつぼしさん。

最後は古代の城地下のウルガモスの壁画。怪獣の平成版モスラを思い出します。ストレージさん担当。壁画を見てかつての相棒に思いを馳せる傷心なアデクはあぜみちとんびさん担当。

ウルガモスの登場は、次回ほのおタイプに繋がります。

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