数十年前のホウエン地方、地下都市計画ニューキンセツの開発中止により本社ダイキンセツホールディングスは経営にダメージを負い、関連事業シーキンセツは閉鎖を余儀なくされてしまった。
破棄され廃墟と化したシーキンセツには、自然=ポケモンのための理想を掲げた、後のキンセツジムリーダ・テッセンと、社員たちの生活という現実を守るシーキンセツ側の過去の戦いの記録が生々しく残されている。
※移転テストとして過去ブロマガに掲載したシナリオ考察記事の転載です。公開2016-03-21
ポケモン20thを祝いつくす動画ドラゴンタイプの解説です。
ニコニコで公開した「その4」を再投稿したので、その修正内容も合わせて説明します。
弱点をつけるタイプの順で公開するというのを決めた時点で、ノーマルスタートかドラゴンスタートしか選択肢が有りませんでした。長年ポケモンをやっていると、2つのタイプが並んだ時にそれらの相性がパっと浮かんできてしまいます。どうせ次回を待つのであれば次が有利なタイプである方がポジティブという単純な理由からこの順番にしています。スタートを飾るのはやはりノーマルであるのが相応しく、伝説のポケモンの多くが持つドラゴンタイプがラストが良いと判断しました。思えば、RSからXYまでパッケージを飾る伝説ポケモンたちに対する"第三のポケモン"というポジションは全てドラゴンタイプでした(レックウザ、ギラティナ、キュレム、ジガルデ…ジガルデだけパッケージになれなかった…)。
そこでポケモンシリーズ、特にGBA以降のストーリーに込められた「伝説」にクローズアップしてまとめました。
タイトルロゴはファンタジージャンルをイメージしてサトウマミさんにお願いしました。
BGMはソニーさん。1発目のノーマルタイプ、真ん中のみずタイプ、そして最後もソニーさんアレンジとなりました。結果的にですが。テンガン山→りゅうのあな→古代の城→ジガルデ戦と動画構成にあわせてつないだ見事なアレンジです。
アルセウスが宇宙を創造したというシンオウ神話をひとつの"イコン"として表現しました。特性「マルチタイプ」はタイプ別動画の企画のラストとしても相応しいものです。一応ドラゴンタイプの動画なのでタイトルロゴが出た所でドラゴンタイプのカラーリングに変化させています。アルセウスのタイプを変化させる"プレート"、その裏に書かれた神話の一端がアンノーン文字でイコンの各所に書きこまれています。
アルセウスによって生み出されたドラゴンたちが続きます。時間の神ディアルガ 空間の神パルキア、そして消された神話・反物質の王ギラティナ(オリジンフォルム)、背景にはレジたちや同じくアルセウスが生んだとするエムリットたちも。
壮大なシンオウ神話のイコンを描いて下さったのは ノーマルタイプ2のアルセウスに引き続き かんなさんです。ギラティナのアナザーフォルムの方はゴーストタイプ登場時に描いて頂いています。あくタイプのフーパが召喚したポケモンの中にもシルエットとしてこちらのディアルガたちのイラストを使っていますね。
「ディアルガの ときのほうこう… パルキアの あくうせつだん… 大昔の人にとっては 本当に時間と空間のシンボルに見えたでしょうし 心震わされたと思うの。その想いが こめられた壁画は多くの人に何かを伝え いつしか神話を生み出した…」(プラチナ)シンオウ神話を調査する考古学者シロナとガブリアス、カンナギ遺跡のイメージです。神話の内容をそのまま真に受けるでもなく、いかにして人々に神話として定着したかを考察する姿勢が、ポケモンの世界の厚みをもたせていますね。担当はどろどろさん。修正版でガブの振り向くタイミングを調整しています。より顔が見える秒数を増やした感じです。
続々とチャンピオンや四天王、ジムリーダーなど 手強いトレーナーが登場します。
四天王から後のチャンピオン、ワタルとカイリューは、やはり「はかいこうせん」。初期の杉森建さんのイラストにあった触覚から光線を出す表現なのがマニアック。担当はサトウマミさん。曲に合わせて光線のタメのタイミングを修正しています。
フスベジムリーダーイブキとハクリュー。ワタルの従兄弟にあたります。動画のサムネイルにも使わせていただきました。担当は かふんさん。
ミニリュウは、図鑑説明の「ながらく まぼろしと されていたが さいきん つりあげられて その そんざいが かくにんされた。」(ピカチュウ版)の様子を描いて頂きました。また初期の攻略本によると『この発見から伝説のポケモンは「全て実在する」と考える人が多くなり、ポケモン探検ブームがおこった』とのことで、伝説のドラゴンと人々の関係におけるターニングポイントとなる1種です。夏菜さん担当。
ミニリュウを釣り上げた様子を伝えるニュース記事も作っていただいたのですが、編集上のつながりが難しく、修正版では申し訳ないですがカットさせて頂きました。ごめんなさい。
大空を飛ぶことを夢見るタツベイ、進化の刻を待つコモルーは管狐さん担当。進化するとついに翼を得るというストーリーを感じる系列です。
進化後のボーマンダはホウエンリーグ四天王ゲンジと。青波燦さん担当。
コウモリの音波+ワイバーンがモチーフのオンバーンはカロスリーグ四天王のドラセナと。担当は ゆねいずさん。
ソウリュウシティの市長とジムリーダーを兼任するシャガと クリムガン。背中の翼のようなものは飛ぶためではなく日光にあてて体温調節に使うとか。ぶれいぶさん担当。
シャガのもとで修行し、ホワイトではジムリーダー、BW2ではチャンピオンとなるアイリスは相棒のキバゴと仲睦まじい感じを。共に成長し、オノノクスへ。りおっとさん担当。
オノンドは野生の貴重種というイメージで描いていただきました。 担当は実は狼男さん。
ナメクジのようなヌメラは、ナメクジやカタツムリのような姿をもつフランスの伝承の怪物がモチーフ。フランスをモデルにしたカロス地方ならではのドラゴンです。XYシナリオのようにサナと共に旅をしてヌメイル、ヌメルゴンへ進化を遂げます。図鑑の記述「大好きな トレーナーに 抱き着いて 粘液で ヌルヌルにしてしまう。」を忠実に再現していただきました。Illustratorで作画されたのは310さん。
ぐるぐると螺旋状に伸びる白黒の木…なんだこれ と思った人も多いかもしれません。
BWに登場した謎の場所"ハイリンク"で育つハイルツリーと呼ばれる木でした。ハイリンクからは誰かの世界へ通じる橋がかかっています…
ハイルツリー及び、レシラムとゼクロムの争いは、かんなさん担当。各パーツを動かせるように分け、燃え盛るレシラムの毛やゼクロムの尾のタービンの発光などたくさん差分を描いて頂きました。イッシュ建国神話における双子の王の真実と理想を巡る争いをイメージしています。最後は同時に放つと威力が変わるクロスフレイム・クロスサンダーの撃ち合いです。
ホワイト2より、ゲーチスにより吸収合体させられたホワイトキュレムと対峙する、主人公♀とN。横スクロールで視差をつけ、立体感をつけています。トネコさん担当。
ブラック2における似て非なる異なるシチュエーション、ゲーチスの吸収合体させたブラックキュレムと対峙する、主人公♂とN、みちこさん担当。
ハイルツリー、ハイリンクでつながる誰かの世界、白と黒に別れたふたつのドラゴン、そして合体。ポケモンが2つのソフトに分かれて通信する特徴が色濃く反映されたギミックでした。 (入るツリーに出るパワーというネーミング…)
ここから歴代主人公たちを総登場させるのですが、赤・緑にはじまりX・Yまで2つの異なるタイトルを同時に出す意味をこのシーンに込めようとしていました。修正版ではそれをわかりやすくしようと大幅変更を加えています。(左図修正前)
B2・W2のクライマックスから続き、BW主人公。男の子を選ぶと女の子がトウコ、逆だと男の子がトウヤという名前で登場しますね。まずプレイヤーの男女の選択で異なる可能性の世界となります。トウヤ ミックーさん、トウコ 新猫さん担当。
XYでは性別に加え肌の色、服装に至るまで変更可能です。男の子を選ぶとおとなりさんがセレナという女の子、女の子を選ぶとおとなりさんがカルムという男の子として登場し、ライバルとなります。プレイヤーの選択可能な世界が何パターンにも増えていきます。担当は、セレナ 綾川あらさん XY主人公♂ ヲコワさん XY主人公♀ マツコさん カルム 夢乃途さん。
背景には再びハイルツリー、そしてシンオウ神話のイコン「時間」と「空間」が現れます。
DP主人公♂(コウキ)コウランさん、Pt主人公♀ヒカリ カノンさん担当。
DPライバル memiさん、BW2ライバル 戸川めいさん、金銀ライバル そきりゅさん担当。
初めて女の子を選択できるようになったクリスタルの主人公 chiedaさん担当。
ここでジョウト地方のライバルがリメイクであるHGSSのデザインへ変わります。 月虹さん担当。HGSS主人公♀(コトネ) Laiさん担当。ついにリメイク前後のHGSS主人公♂(ヒビキ)と金銀主人公が並んでしまいました。それぞれ 夢津さん、cirnoさん担当。
初代ライバル トネコさん、初代主人公 サトウマミさん、HGSSグリーン のーごくさん、FRLG主人公♂(HGSSレッド) おるらいさん、FRLG主人公♀ えりねーさん担当。
時間と空間がうねりだして混乱してきますね。
最後にルビーサファイアの主人公が登場、背景のロゴがオメガルビー・アルファサファイア入れ替わりだします。似て非なる異なる世界は、交わることはありませんが、つねに隣り合わせ、出たり入ったりして世界はつながる。通信ケーブルやwifi、インターネットを通して時間と空間を超えてポケモンたちが移動するように…
RS主人公♀(ハルカ) きくよしさん、エメラルド主人公♂(ユウキ) マルコさん担当。
そこへ伸びる腕が何かを握りつぶします。(修正版に追加)
エピソードデルタより、ヒガナとメガボーマンダ。担当は管狐さん。
握りつぶしたのは、ORASのホウエン地方へ衝突する巨大隕石をRSの世界のホウエン地方へ隕石を移転させて助かるための次元移転装置。好意的に捉えると、リメイク作によって旧RSを無かったことにしてはいけない!という例え話でしょうか。ヒガナの行動や似て非なる異なる世界(並行世界)という発言に関しては、以前じっくり考察したので、是非読んで下さい。ORASのシナリオ考察 5 エピソードデルタとは
そしてORASにてメガシンカの起源とされるメガレックウザ。神々しいデザインと得た能力の妙には脱帽せざるを得ません。 長い尾から上へ登っていくと、雲を抜け、オゾン層へ到達、宇宙を背にメガレックウザの顔を拝むことができます。雲足しは修正版より。ひこうタイプのレックウザに引き続き、夜森ひおさん担当。
修正版にて、歴代主人公~メガレックウザまで先程のシナリオ考察で読み取った世界観をぎゅっと凝縮した感じに近づけたと思います。
ORASシナリオ中、えんとつ山で手に入れた隕石は、クリア後のエピソードデルタで輝きをまし、メガストーンの文様が浮かび上がります。それを彷彿させるように修正版でメガシンカのマークを追加。
続いてガブリアス ジュカインがメガシンカします。 修正版では表示エラー回避に加えメガシンカのエフェクトとして割れる球を追加しています。それぞれ どろどろさん、しぃまさん担当。次のカットの後ろ姿も担当していただいています。
メガシンカポケモンに囲まれているのは、アニメ特別編、最強メガシンカより、メガリザードンXとアラン。奥のメガデンリュウとメガチルタリスもあわせて海野大輔さん担当。修正版にて、カメラワークのみ調整しています。
ORASのおおぞらをとぶでのラティオスのメガシンカシーン。以前は通常状態の視認できる時間が短すぎたため修正版で調整しています。体色が似ていますがメガラティアス(ハルカ搭乗?)も合流。担当は ねぽじさん。
ラストも修正版で大きく変更を加えました。 ジガルデ・コア(プニちゃん)が呼び、密かに他のタイプの動画に忍ばせていたジガルデ・セルが集結します。見やすく、かつ生態系を監視しているセル、コアの視点風のフィルターをかけています。青いコアのジガルデも現れ、10%、50%と大きくなっていきます。そこまで効果的にはできませんでしたが、20の動画を見ながらジガルデを100%完成させるという構想でした。ジガルデ一連は tduさん担当。
ノーマルタイプはみずタイプに次ポケモンの数が多く、またタイプ相性の公開順のコンセプト上一番最初に配置したいがアルセウスのようなラストに持っていきたい大物もいる、という複数の事情で、二分割することに決めました。
一番手のノーマルタイプは「ポケモンの20年変わらぬ姿」というポケモンのスタンダード、普遍的な姿を描こうとしました。後編となるノーマルタイプ2では逆に「ポケモンの20年進化してきた姿」として変化を描きます。ベースとしてポケモン20周年史を"ハード"と"通信技術"の視点で切り取ってみました。まさに「かがくのちからってすげー!」という感じ。
ノーマル前編と後編で対応した動画構成にして登場ポケモンが進化後になっている、という企画過程の名残もあり、ノーマル進化後のポケモンが多めです。戦闘の仕様や能力として特異なものをピックアップして遊びの多様性の観点から登場ポケモンをチョイスしています。
タイトルロゴは前編と同じく生㌔Pが用意。2の文字はブラック2ホワイト2のロゴを意識。
まずは皆がポケモンで遊んだゲームハード実機。Twitter #poke20th_moviesのハッシュタグで募集した写真を使わせていただきました。シールをベタベタはったり、キーホルダーがジャラジャラついていたり、年季が入って汚れているのが この場合むしろイイですよね。ソフトのパッケージ、タウンマップや当時のグッズなどと並べて撮ってくれた写真も嬉しいです。
写真はだいたい年代順に並べてあり、初代GAMEBOYから小型のpocket、珍しい所では液晶の発光する LIGHT、色のついたCOLOR、第三世代からはADVANCE、SP、microとGAMEBOYシリーズ勢揃い。時代は代わりNINTENDO DS、DSi、3DS、new3DS、各LLなど。中にはポケモン20周年の初代VC同梱版発売まで国内販売のなかった2DSもすでに入手済の方がいらっしゃいますね。あまりにたくさん頂き、申し訳ないことに動画に載せられなかったものもあります。ツイッター検索から見れますので是非。
BGMはBWより"いにしえのうた" アレンジ・アコースティックギター演奏はたこ彦さん。
"これまで"を振り返る懐古シーンにふさわしい選曲と思い、情感たっぷりに弾いていただきました。ここから先はミュージカルBGM「MELOETTAAA!!!」のようなダンスサウンドなアレンジに雰囲気が変わります。
いにしえのうたを専用で覚えるメロエッタは わたあめさん担当。髪など動かせるようにレイヤーをわけて用意いただきました。緑髪に口元にマイクのようなデザインからVOCALOIDのようと密かに言われていましたが、アニメ版はまさかの「めぐっぽいど」の音声の元となった中島愛さんが声優を担当。愛さんの歌ういにしえのうたは今でも要所でよく使われます。
GAMEBOYから飛び出したのは、ピカチュウに「へんしん」するメタモン。 でんきタイプのピカチュウ大集合に引き続きLaiさんが変身過程のアニメーションを描いて下さいました。初代でも特殊なポケモンでしたが、第2世代から現世代までいつも育成に欠かせない存在ですね。本来は顔も対象のポケモンと同じになるのですが、アニメ版で初登場した、へんしんの得意でないメタモン顔のままというのもかわいくて 今でも定番の人気グッズです。
GAMEBOY COLORから飛び出したドーブルもまた特殊なポケモン。スケッチであらゆる技を憶え、遺伝技の中継ぎなど育成にはもちろん、禁止級伝説ポケモンの強力な技を公式戦に持ち込むなど、敵とするとやっかいなポケモンでした。担当はどろどろさん。
GAMEBOY ADVANCEに映るのは、天候によって姿が変わるのが面白いポワルン。金銀から天候という要素が対戦環境に加わり、特性による天候変化、恩恵など、対戦の面白さがぐんとあがりました。通常、晴れ、雨、あられ、担当は全てBON-9625さん。
GAMEBOY ADVANCE SPに映るのは、ブチ模様の位置が捕まえるたびに変わるパッチール。性格や個体値などポケモンの個体差を表現するパラメータは存在しましたが、ポケモンの個体差が見た目として反映されているのはパッチールが初で現状唯一でしょう。ポケモンのたかさやおもさにも大小があるというのはゲーム中のNPCが教えてくれたり、PokemonGOではわかりますが、グラフィックに反映されることはまだありません。個体差があるという生き物らしさを代表しているとも言えます。担当の渡場さんが、パッチールのフラフラな2Dアニメーションと、ブチ模様の自動生成(しかもそれが動きに追従する)という素晴らしい仕様のプロジェクトを作ってくれました。
初代NINTENDO DSからはエテボースが。青介さん担当。DSiからはベロベルトが。河野すみこさん担当。いずれもDP初登場の、過去シリーズからの進化組です。
NINTENDO 3DSからは、トリミアンが。XYから登場し毛をトリミングすることで、見た目を変えられるという仕様。BWポケモンミュージカルのようにポケモンの見た目をカスタマイズする概念も盛り込めるように。色々なトリミングを試していく内にトリミアンもオシャレにハマって楽しくなっていく様子をはるさんに描いていただきました。
NEW3DSからはガルーラ。進化を越えたメガシンカを遂げメガガルーラへ。特性おやこあいで一気にメジャーなポケモンへ上り詰めました。WCS2013でXY発売前に初公開されたときの盛り上がりは記憶に新しいです。ポケモン20年の流れでは外せないポケモンですね。おなかの子供だけに変化がおこったデザインは面白く、仕掛けとしてはポケモンらしさ満載な存在でもあります。担当はうしゃうささん。
ここからはポケモンが収集育成ゲームとして画期的であった要素のひとつ、通信技術の進化を見ていきます。
画像が前後しますが、ポケモンとのふれあいとして、赤外線通信で金銀と繋がったポケットピカチュウカラー、手持ちや図鑑などを印刷できたポケットプリンター、全てのポケモンが連れ出せたポケウォーカーなど、ゲームの世界を広げたガシェットを登場させました。
ベビィ組のピンプク、ゴンベ(先行登場下劇場版を意識してますね)。それぞれ帆美さん、にゃごさん担当。
2DSから飛び出したホルード、ついにポケモンを直接可愛がることが可能となったポケパルレでナデナデしてあげます。あぜみち とんびさん担当。
通信ケーブルでラッタとドードリオが交換。それぞれ青介さん、したっぱ13号さん担当。
今では考えられませんが、通信のために別途ケーブルを用意しないといけないんですよね。それでも買うほどこの体験は魅力的でした。
リングマとオオタチが交換されたのは、携帯電話に接続して遠隔地と通信できたモバイルアダプターGB。クリスタルverのみ対応で、接続サービスにも別途料金がかかります。利用可能期間も短かったですが、ワイヤレス・オンライン通信の前身であり、GTSなど後にしっかりつながる技術として外せない話題です。それぞれ渡場さん、にゃごさん担当。
ハピナスとバクオングが交換されたのは、FRLGとエメラルドに同梱されたGBA用ワイヤレスアダプタ。ついにケーブルを脱し、ワイヤレス通信が可能に。それぞれすずねこさん、良之さん担当。ポケモンに同梱された経緯はこちらが詳しいです。→社長が訊くHGSS
そしてDSからはインターネットへ。ビーダルとブニャットが交換されたのは、ネット接続されたパソコンへさすwifi USBコネクタ。それぞれ御門まのさん、真凛さん担当。
グローバルトレードステーション、GTSで世界中のトレーナーと交換をマッチングできるようになりました。この仕組みが実装されたのも10年前、ポケモン史の半分を占めて当たり前の存在になっているんですね。交換によって地球上を飛び交うのはシキジカ夏・秋の姿、ムーランド。それぞれみつぼしさん、はるさん担当。
最後に地球上にポケモンが現れる予兆として、PokemonGO(Plus)の意匠をおいてみました。社会現象となりましたが動画公開当時はまだリリース前でした。
ポケモンの広がりは携帯ハードに限らず、ポケモンスタジアムやコロシアム、バトレボなど据え置きハードでの対戦やプレイもあるのですが、生㌔自身がハードを所持しておらす、そちらの方面に演出が行き届いてないのが悔やまれる部分です。
いにしえのうたを終えたメロエッタがステップフォルムになって再登場。担当は同じくわたあめさんです。
ラストは こおり→いわ→はがね とレジ系〆で繋げたレジギガス登場。大陸を引っ張って動かしたとする神話もあり、地球上にどんと立たせました。担当はsuzukiさん。
そこから地球を照らす太陽と月、当時待望の次回作であったサン・ムーンを意識して挿入。公開が遅れたため盛り込めた怪我の功名です。さらに太陽と新月が重なる天体現象、日蝕と絡めてアルセウスを登場させました。担当はかんなさん。シンオウ神話のモチーフの一つであるギリシャ神話に登場するギガントマキア、ゼウスたち神々とギガース族の戦いを意識して、アルセウスとレジギガスを配置しています。DPでプレートに書かれた「たおしたきょじんたち」とは一体…
劇場版アルセウス 超克の時空への公開された年は 日本で皆既日食が観測できる珍しい年で、映画でも日蝕と絡めたストーリーにしたり、HGSSゲーム内のアルセウスにまつわるイベントで皆既日食の画像が登場したりしました。サンとムーンにはアルセウスを模して作られた人工ポケモンのタイプ:ヌルなど登場し、ダイヤモンド・パールのことを思い出さずにはいられませんね。BGMもDPのオープニング曲冒頭の「てんかいのふえ」のフレーズを挿入しています。(担当たこ彦さん) 果たしてリメイクされるのでしょうか。
タイプ別に分けて公開していった祝いつくす動画シリーズに、あらゆるタイプにシフトできるマルチタイプなアルセウスがついに登場しました。
次回 残された最後のタイプ、ドラゴンタイプを解説します。
はがねタイプの動画はロボットやメカなど、とにかくカッコイイ感じを突き詰めました。いずれもステレオタイプですが、フェアリーが女の子ジャンルの粋を集めた方針だったように、こちらは「男の子が好きそう」を目指しました。
歯車や変形機構など、とにかくはがねポケモンのもつギミックを動かそうとしているのでリッチなアニメーションが多く、結果的に見応えも出てきていると思います。
BGM編曲はeffeさん。はがねタイプといえば『決戦!ダイゴ』と決めておりました。鳴き声が入っているあたりなどは原曲の増田さん自身がアレンジした『Steven Stone』の方の意識も大きいですね。
てっぺきガードのおんなのこ、ミカンからスタートします。金銀当時ポケモンの中で最大のたかさを誇るハガネールと華奢な女の子というギャップは魅力的で、よく二次創作でも描かれる題材でした。今回はそれを映像化してみました。
ハガネールの3Dモデリング・立体出力・彩色はコマンドウルフさん。ミカンの2Dアニメーションは猫さん。ハガネールは3Dプリントした模型を使った実写というハイブリット。
こちらの動画で3Dプリントの過程が紹介されてます。その時ついでに、関節ごとにわかれたハガネールも一緒に用意してもらっており、祝いつくす動画で使う準備を進めていました。
はがねタイプの公開は遅かったですが、元々このシーンの絵コンテは2015年の3月あたりにできていて、早期からイメージが固まっていたポケモンのひとつでした。
鋼タイプはボディが硬質なポケモンが多いので、関節ごとにわかれたイラストを動かす手法と馴染みがよいです。描く担当者も大変ですが、動かすのも大変でした(でも楽しい)。
エアームドは翆色さん担当。鋼のメタリックな質感と疾走感をいれるため、生㌔の方で体の表面に映り込みを足しています。
レアコイルは回転する磁石やネジ穴など、ありとあらゆる場所が動きまくり、シンプルなデザインながら複雑な動作を見せます。ラスターカノンにポケモンカードのはがねタイプのエネルギーマークが浮かんでいるのが芸こま。それぞれパーツごとに大量の素材を描いてくださったのはそきりゅさん。
ハッサムは腕の目玉模様で威嚇(図鑑説明文)→BWの待機モーション→変身演出のメガシンカとつないでいます。メガハッサムはバレットパンチ→背中の羽で冷却という流れで、一連をポーズ別に5,6カットぐらいあり、マルコさんに全て関節ごとに描き分けて頂きました。
ゲノセクトは劇場版の5匹のイメージで、飛行形態から展開するギミックをなんと5種類もミックーさんが描いてくださいました。赤いゲノセクト以外は使い回しでも成立すると思っていたのですが、おかげで豪華になり、青カセットが涙を流すなどの演出も加えられました。
エンペルトは1枚絵ですが、鋼パーツを強調するために光沢をキラリとさせました。皇帝なので動かず堂々としているのもいいですよね。れっさあぱんださん担当。
ギアル ギギアル ギギギアルは 懐月さんが動きも含めて作ってくれました。ギギアルまでは画像の回転で回していますが、ギギギアルは斜めのアングルで作画で動かしています。
制作当時2016年の劇場版の発表で急遽マギアナが参戦決定。ボール形態からの変形ギミックをBON-9625さんが描いてくださいました。
ジバコイルはアクロマが繰り出したシチュエーションで みちかさん担当。
ダイノーズは重量感、目が出てくる頭のギミック、浮遊するチビノーズなど特徴を盛り込んでいます。たいむさん担当。
ナットレイはXY以降地面に下りたポーズですが、BWの頃のぶらさがっている姿を、電気石の洞穴に生息しているイメージでシアン29さんに描いて頂きました。
気づいた方もいましたが、テッシードは実は生㌔が以前制作した「イッシュのポケモン言えるのか!」に登場したものを 当時担当したろくいちさんに確認をとって使わせて頂きました。演出上似たようなアニメーションが必要になり、また同じものを用意してもらうのも二度手間と思い、再登場してもらいました。
コドラ ココドラ ボスゴドラそしてメガボスゴドラは進化の過程を描いてみました。ゲームやアニメでは白く光って省略されてしまいますが、手脚や鎧のどの部分が進化後のどこにあたるのか、など想像して変形させています。生㌔の描いた絵コンテにそって、ぐるだぐさんがパーツごとにレイヤーをわけて描いてくれました。
メガハガネールは3DCGで、冒頭のハガネールのモデリング担当であるコマンドウルフさんが引き続き作成、アニメーションまで仕上げてくれました。こちらも立体出力でフィギュア化を検討していましたが、浮遊するパーツや刺の先のクリアパーツの表現の難易度から見送りました。未だ公式で立体商品の出ていないメガハガネール、いつか欲しいですね。
ダンバル メタング メタグロスは磁力で合体して進化するという図鑑説明文を再現。3DCGで生㌔Pがモデリング、アニメーションを担当しました。絵コンテによる動きのイメージは早い時期にできていましたが、編集に追われて自分の担当作業がほんとに最後でした。
最後は3タイプ連続で suzukiさん担当のレジ系、レジスチルです。レジアイス、レジロックの登場時に横に登場した目玉模様がついに3色そろい、レジギガスのお腹の模様の配置になります。次の動画がノーマルタイプ2としてレジギガス登場につなげています。
タイプ別の動画を連続して並べた時、ポケモンファンであればなんとなく相性の優劣を思い浮かべてしまうので、次にくるのが弱いタイプだと少しマイナス印象になってしまう気がして、動画公開順を効果が抜群の順にしました。しかし、どうやっても抜群がとれないのがノーマルと、ドラゴン(ドラゴン相手にしか抜群にならない)なのでどちらかを1番最初にせざるをえず、スタンダードなノーマルが最初、伝説も多いドラゴンが最後となりました。
ノーマルタイプを最初にして、一番長く続く効果抜群しりとりをした場合、順番は何通りかあるとして、最長だと最後がはがねタイプになると思うのですが…もし他にあったら教えてください!
次回はタイプ相性から離れたレジ繋ぎで、ノーマルタイプ後編の開設をします。
いわタイプといえば化石から復活させたポケモンが共通でもつタイプです。生きていた元の時代から先天的にいわタイプなのか、復活や化石化の過程で後天的に付いたのか不明ですが、この特徴を取り上げないわけにはいきません。動画の前半は化石ポケモンたちの生きていた太古の時代の想像図、後半は現生するいわポケモンたちの生態、という構成で 古生物ロマンを推したコンセプトにしました。
BGMは、個人的にゲンシのリズムを思わせるハードマウンテンを原曲に採用。続いて化石の見つかる
おつきみやま、壮大なえんとつやまと、いわタイプらしく山メドレーです。アレンジはフェアリー・エスパーも担当して頂いた大丈夫Pです。彼からアレンジされた曲データを受け取った時点で肺癌が発覚して入院するという壮絶な経験をされているので興味ある方は、こちらを御覧ください。
大変な時に曲のリテイク出してごめんなさい。
子供向け恐竜図鑑の想像図のような夢を掻き立てる方向性でイラストもいくつかPEARL7さんにお願いしています。始祖鳥が「そらをとぶ」ことを習得したのを体現したアーケオス、特徴的な頭蓋骨から頭突説をもつパキケファロサウルスをモチーフとしたラムパルド、化石の抗争跡から想像図で定番のティラノサウルスとトリケラトプスの対決をガチゴラス、トリデプスで。背景も隕石による恐竜絶滅説などをぶちこんだ劇的でケレン味あるものになっています。獣脚類の羽毛説も反映されたガチゴラスのデザイン処理は素晴らしいですね。
年代の考証などすっとばした夢の想像図になります。 プテラはメガプテラとして発現した姿が本来の姿(メガシンカ≒真価)
だという学説まであるようで、化石復活が生きていた本来の姿なのか揺れますね。日々定義が変わり、想像図が二転三転していく実際の古生物の研究のようです。
生きている恐竜たちに想いを馳せる時間は終わり、現代において彼らは動かぬ化石であることに気づきます。プテラの化石は初代の頃からわざわざグラフィックが用意されていて、演出に気合が入っていますね。ひみつのコハク自体は化石ではないですが、琥珀(樹液)の中に閉じ込められた蚊から吸った恐竜の血液のDNAを取り出して復活させるという、”ジュラシックパーク"からの引用でしょう。化石や琥珀も含め、担当はPEARL7さんです。
イッシュ地方の博物館館長でもあるアロエはノーマルタイプのジムリーダーですが、化石や遺跡との関わりも深い人物でしょう。カロスのザクロは岩肌そのものに魅力を感じている人物かもしれませんが、化石ポケモンの使い手でもあります。担当はあぜみちとんびさん。
岩壁に露出した地層から…イワパレスへ繋がります。貝ではなく岩を住処とするヤドカリ系ですが、進化すると地球の歴史を背負っている感じがいいですね。くじらさん担当。
地中深くで生まれて土を食べて出てくるヨーギラス。生まれたてかもしれません。ヲコワさんがその様子をアナログで複数枚で描いてくださいました。
地中を時速80kmで掘り進むイワーク。モギノさんに関節ごとに体を分けて描いて頂き、生㌔が動かしました。
ドサイドンのデザインは、サイドンのドリル主体の攻撃よりは遠隔からの高火力攻撃というイメージ。掌から「がんせきほう」を放つ前、たまにイシツブテも一緒に穴に入れてしまうという図鑑説明文を再現してみました。たまに図鑑で他のポケモンとの関わりに触れるものがあって面白いですね。飛ばされるイシツブテの気持ちも描かれています。おるらいさん担当。
唐突に歴代タケシ(アニメ無印,HGSS,FRLG,ポケモンカード,初代)という意味のわからないシチュエーションですが、タケシだからギリギリ成立するかな?との判断で採用しました。描かれたのは あぜみちとんびさん。
マグカルゴは、マグマのナメクジから進化したカタツムリのような姿をしていますが、実は殻ではなく、冷えて固まった岩石部分なのですぐ崩れると図鑑に書かれているのを再現。ぶれいぶさん担当。
ガメノデスは、カメノテモチーフのカメテテも衝撃的でしたが、さらに集合して人型になるという第六世代でもチャレンジャーなデザイン。アニメでサザエさんジャンケンをしていたのがチャーミングでした。サンムーンが出た今となっては既に馴染んでいる人も多いのではないでしょうか。とくががくとさん担当。
ギガイアスも関節ごとにわけて頂き、こちらで動かしました。ヲコワさん担当。
サナギラスは弾丸ポケモンという分類なのですが、なかなか描かれることの少ないガス圧で飛ぶという図鑑の描写を再現。アニメーションを布さんが描いてくださいました。
ここから、ローリングストーンズのコーナー。各担当に斜面を"ころがる"ポケモンたちを3,4コマで描いて頂きました。ダンゴロ savotさん、ウソハチ ミックーさん、イシズマイは殻にこもる所をハリセンさんに。ウソハチは泣いていますが生理的な体内の水分調整で嘘泣きです。
ガントルは転がるだけでなく着地まで蟹公さん、ツボツボもからにこもる
ハマチさん、ゴローンは えりねーさん担当です。
ゴローニャは手脚をひっこめた転がりモードから空中に飛び出してのキメポーズ、そして大爆発まで。担当のあまあしさんがこの転がる岩場の背景も描いてくださいました。でんきタイプのマルマイン大爆発も描かれた、すっかり大爆発の人。全てアナログです。
最後に山を崩しながら登場するバンギラス。実際は2m程度のポケモンですが、ミニチュアセットをなめてカメラアングルなどを工夫し、山を超すような巨大感を演出した、怪獣映画のような特撮シーンになっています。担当は万夜さん。
恐竜から始まった動画ですが、最後を怪獣映画で締めるのはちょっとした想いがあります。
発掘された少ない骨から想像するしかなかった初期の研究による想像図は、二足歩行の恐竜は尻尾を引きずって立つ姿が一般的でした。後に尾は引きずらない水平な姿勢がスタンダードになっていくのですが、創作クリーチャーとして怪獣が生まれた時代は、まだ初期の恐竜のイメージが継承されており、俗にゴジラ型と呼ばれています。ゴジラ型恐竜から受け継がれた怪獣のデザインが、バンギラスなどの怪獣ポケモンへと今もなお受け継がれているのです。
タマゴグループ"怪獣"というカテゴリーがポケモンに存在するのはそういう歴史があるからであり、現実に存在する尻尾を引きずって立つ生き物カンガルーが怪獣グループのガルーラとしてポケモンになっているのも、制作側がゴジラ型を意識している証でありましょう。
このブログについて ポケットモンスターシリーズの世界観について、1人のファンが非公式に考えたことをまとめていくブログです。自身の意見の全容がわかるように置いておくのが開設理由です。 主に オリジナル である ゲーム (株式会社ゲームフリーク開発の本編) を中心 に、派生ゲ...