動画コンセプト
むしタイプの動画は昆虫図鑑の世界をテーマにまとめました。BGM編曲とロゴデザインはウーニさん担当です。ウーニさんはパラスのイラストも担当されていてとても多才ですね。BGMは金銀で明るくアレンジされた方の「トキワのもり」のテーマから始まります。
むしタイプの動画は昆虫図鑑の世界をテーマにまとめました。BGM編曲とロゴデザインはウーニさん担当です。ウーニさんはパラスのイラストも担当されていてとても多才ですね。BGMは金銀で明るくアレンジされた方の「トキワのもり」のテーマから始まります。
正義と悪という二項対立を思い浮かべると思いますが、正義タイプは存在しません。代わりに、噛み付くことは格闘技で反則技だったり、かくとうタイプにせいぎのつるぎという技があったり、せいぎのこころという、対あくタイプな特性もあるように、格闘タイプが正義側というイメージは感じ取れます。これはあくまでプロレスでいう所の「悪役レスラー」なギミックかと思います。
ポケモンはゲームもアニメも正義と悪という二元論に収まらない世界観で、あくタイプをもつポケモンが悪に染まった存在、と断定できるわけでもありません。
英語圏ではDARK typeとなりますが、バットマンのように"ダークヒーロー"という概念も存在しますね。映画のLEGOムービーではバットマンが「黒」大好きな中二病なヒーローとしてちゃかされていましたが、言ってしまえば厨二要素大好きな人が大好物な世界観、と定義してもいいかもしれません。動画のテイストとしては、ダークでワルな格好いい感じを目指しつつ、テーマとしては"悪"とは一体なにか、観る人に考えさせる方向性でまとめています。
エスパータイプに属するポケモンのモチーフには、超能力の他、古代文明、宇宙といったものが多く、これらが属するジャンルをざっくり「オカルト」とくくりました。個人的には石ノ森章太郎のSF漫画によく登場するモチーフとして関連性を感じます。
ウーニさんが担当したタイトルロゴはオカルト情報誌"月刊ムー"を意識したタイポグラフィになっています。
動画はゴーストタイプより怖いと評判頂きました。何故エスパーを怖くしたのか、大ヒットしたホラー映画「リング」に登場する貞子が実は超能力者であると説明したらわかりやすいでしょうか。
エスパー(ESPer)とは超能力者を指す言葉で、ESPはExtraSensory Perception(超感覚的知覚)の略です。エスパータイプは英語では psychic type と訳されていて、超能力者はゲーム中のトレーナーにもいるように"サイキッカー"と呼ぶことが一般的です。動画のタイトルや予告ではうっかりEsperという日本での造語を使ってしまいました(愚か)。
ゲームMOTHERシリーズに登場する「PK」は PsychoKinesisの略で、サイコキネシス、念動力です。このような五感を超えた知覚や力、所謂"第六感"を扱う学問は「超心理学」とされ、人間の眠れる可能性は今も研究され続けています。MOTHERを制作したエイプの糸井重里氏の所へ、ゲームフリークの田尻智氏が最初にポケモンの企画書を持ち込んだそうで、作品や制作環境が近い関係があります。
ポケモン20thを祝いつくす動画 どくタイプの解説です。ロゴデザインはサトウマミさん。
どくタイプは「毒」という単語の時点で既に危険で、確実に我々に危害を加える存在です。あくタイプのなかった初代ではロケット団など敵のポケモンに多くついていたタイプで、全どくポケモンのうち、約半数が初代から登場しているという特徴があります。
その「危険性」「決して触れたくない嫌悪感」などをどくタイプならではの魅力として動画のテーマにしたかったのですが、単に不快な動画になってしまわないか多少不安ではありました。また目玉となる伝説や幻のポケモンが一匹もいないため、動画にすると華やかさに欠ける可能性もあり、どう魅せようか頭を捻ったタイプです。そこで音楽面の演出で何かできないか考えました。
今は無くなってしまいましたが、以前はゲームで毒状態にかかるとフィールドで移動中もダメージが蓄積していきました。その際の毒ダメージ効果音を使ったBGMをKagem(なっとくP)さんに作ってもらいました。毒タイプのコンセプトを魅せるのに、この中毒性高いBGMが功を奏したと言っても過言ではないでしょう。
毒といっても様々で、種類は大きく自然毒・人工毒の2つにわけられます。動画の前半は、捕食のため、生物が身を守るために持つ自然毒を中心に構成しています。
20thを祝いつくす動画、今回の解説は ポケモン20年の歴史の中で一番新しいタイプ、2013年のXYから登場のフェアリーです。
プロレスや怪獣など昭和キッズが夢中になったものがぎゅっと凝縮されたポケモンシリーズに、新たなターゲットとして女の子が好きなタイプ…が追加されたと捉えました。フェアリータイプのジムも女の子トレーナーばかりでしたし。
見た目はかわいい妖精さん、実はドラゴンも恐れる強者たち…という二面性をもって「あざといほどかわいい、美しい」を動画のテーマとしました。
ステレオタイプではありますが、前回のかくとうの漢の世界から、フェアリーの女の子の世界、というイメージでがらっと変えています。全体的に日曜朝の女児向けアニメのオープニング風テイストで構成しました。タイトルロゴも担当のサトウマミさんにそれっぽくニンフィアのリボンを模してまとめてもらっています。
かわいいは正義!という感じでモチーフを強調していきます。
『ポケモン20thを祝いつくす動画』ではタイプごとにテーマを設け、それぞれのタイプに合った演出を心がけました。ポケモンシリーズの"ポケモンらしさ"の一因に、その独特のタイプ分類と相性の関係があると思います。ポケモンの制作者たちがこの世界をどう観ていて、どう分類しているかセンスとして表れています。
20周年を機に、改めてポケモンの世界観をタイプ分類の意図を汲みとりながら考察したら、面白い動画ができるかな、という試みでもあります。
戦後1950年台からプロレスブームがあり、力道山の「空手チョップ」がワザとして引用されていたり、ゴーリキーのデザインに現れています。悪役レスラーの存在や「かみつく」事が反則の禁じ手だったりすることは、あくタイプと かくとうタイプの関係に少なからず影響はあるでしょう。
60年台には柔道一直線という漫画のブームで柔道を始めた有名選手も多く、作中からは「地獄車」などがポケモンのワザに。(自分は地獄車をラッキーマンで知りました)
格闘ゲームという文化の存在は欠かせないでしょう。ゲームにおいてプレイヤーどうしのかけひきが生じる楽しさ、対戦型格ゲーブームを作ったのはカプコンのストリートファイターⅡと思われます。
形は違えどポケモンがNPC相手だけでなく対人戦も盛り込まれた経緯もそこにあるはずで、鉄拳シリーズとのコラボと言える"ポッ拳"もその流れを継いでいるでしょう。
ポケモンの生誕を祝う上で、そこに至るゲームの文脈もリスペクトしていこう、ということで勝手ながらかくとうタイプのロゴはストリートファイターをオマージュしました。ロゴをつくってくれたのはT.Mさんです。
このブログについて ポケットモンスターシリーズの世界観について、1人のファンが非公式に考えたことをまとめていくブログです。自身の意見の全容がわかるように置いておくのが開設理由です。 主に オリジナル である ゲーム (株式会社ゲームフリーク開発の本編) を中心 に、派生ゲ...